昔の記憶

6歳くらいのときに、同じくらいの年齢の子が遊びに来て
蜜柑のコンテナを積んで遊んでた記憶がある。
夕方になると毎日のように遊びにやってきて
1時間くらい遊ぶと帰る感じ。


でも、ある日突然「もう会えなくなる」って言われて
それ以来、その子とは会っていない。


近所に住む誰かが引っ越していったのだろう、と思ったけれど
家族に聞いても、近所で誰も引っ越していった人はいないし
該当する子供も知らないと言う。


一度、その子が帰るときに見送った事があるけれど
「ここまででいいよ」って言って、その子は山に続く一本道を上っていった。
当時の自分は、別にそれは異常なことだとは思わなかったけれど
よく考えるとその先は、滝と獣道しかなく、民家など一軒もないので
かなり異常な状況。


最近、水木しげるの日本妖怪大全を買ったら
この事を思い出して、あれは「せこ」とか「山童」という類の
妖怪だったんじゃないかなと思った。
文章の形にしておかないと、また忘れてしまいそうなので
記録しておきまふ。




それにしても、せめてその子の名前くらいは聞いておくんだったなあ・・。