産業革命とガラス

「生活の世界史10巻」を買いました。
何故10巻かというと、題目が産業革命期の一般市民の生活だったから。
この辺の庶民の生活には、非常に興味があります。
煙突と煤と蒸気と歯車、貧民街に労働者。
末期的な環境の中で、人々が力強く生きていく様が良いです。


窓ガラスの普及率も載ってました。
高校の卒業時に提出した論文〈?〉の題目が
『ガラスの普及率と近代産業の発展』というものだったので
興味深く読めました。

ガラスというのは、製造するために高熱を必要とします。
そのために、優秀な溶鉱炉と、それを支える優秀な燃料が必要なのです。
そのため、石炭が実用的な燃料として使用できるようになるまで
ガラスの普及率はとても低かったのではないかと、高校の時は思っていました。
しかしこの本には「16世紀には、実用的な窓ガラスが使用され始めた」と
書いてあり、とても驚きました。
石炭無しでガラスを作るには、大量の木炭が必要なわけで、
そのガラス産業を支える林業や、中世の環境破壊問題なども
同時に取り上げていて、とても面白かったです。


1巻から買ってしまうかも知れぬ・・。