熱帯雨林ハンバーガー計画

2003年度のアマゾンの森林消失面積が発表されました。
過去最悪の消失量だそうです、面積で北海道の3分の1くらい。
牛肉や小麦の需要に対応するために森を切開いたとのこと。


現在、発展途上国は先進国に対する原材料輸出国になっています。
経済発展をするための資本を得るために、現在のような形で
輸出を続けることは、仕方がないとはいえ、
地球環境にとっては非常に致命的な事態です。


京都議定書で、排出権取引と言う言葉が有名になりました。
国によって排出できるCO2の量に制限が加えられるため、
先進国が経済発展国からCO2の排出権を買取り、規定よりも
余分にCO2を排出できるようにする制度です。
最初にその制度を知ったときは「うまいことを考えたな」と思ったけれど、
今考えると、それも先進国を有利にするだけの制度なのではないかと
思いはじめました。
建前では「発展途上国は、排出権を売る事によって得た資本を環境技術にあて、
CO2を排出しないような経済発展を目指す」と言うことになっているのだけれど、
実際には経済的に余裕のない途上国が、そんな長期的な
経済発展計画を立てられるとは思えません。
結局は排出権取引によって得た資本を農場拡大に
割り当てm輸出の増加を図るのではないでしょうか。
その結果、先進国はCO2排出量がほとんど減らず、
発展途上国では農場が拡大し、熱帯雨林が減少していくという事態が
起きるのではないかと考えられます。


どうすればこういう事態を防げるのか分かりません。
構造的・全体的な改革は、現在のような経済体制では一朝一夕に出来るものではなく、
また、すでに改革の限界に達している可能性もあります。
最近、生物工学の進歩によって従来の4000倍の生産量を誇る野菜製造技術が
開発され、これが環境破壊問題の特効薬になるのではないかと言われます。
(環境破壊問題の多くは食料事情から発生するため)
確かにこの技術は多くの問題を解決する可能性があるけれど、
あまりにこの技術は、自然からかけ離れてしまっている気がします。
自然を守ろうとすればするほど、人間が自然からかけ離れた存在になっていくのは
皮肉なことです。
これから100年後に地球はどうなってるんだろうね。こわいこわい。。




なんか豊田教授の「環境経済学」のレポートみたいになってしまった。。。
要するに自然は大切にしましょーってことです。
おわり\\