紳士の一日
歴史的に産業革命以前は、労働は悪徳とされ、
したがって、富裕なジェントリー層の人間には、
休日という概念がなかった。
言うなれば毎日が休日であり、ジェントルメンは
そこに存在しうるだけで、その地域の社会的な
象徴となったわけである。
産業革命以降は、資本主義の発達とともに
労働は美徳とされ、ジェントルメンには
勤勉が求められるようになった。
ジェントルメンの休日は、主に狩りや
友人との談笑で費やされる。
狩りに出かけることは、地域社会に貢献するための
非常に有効な手段であり
その指導を任されることは、光栄なことなのである。
自分もジェントルメンの一員として、
休日は近くの城まで狩りに出かける。
城の名前はグラストヘイムという。
城の中には危険な動物がたくさんいる。
特に手負いの『深遠の騎士』はやっかいだ。
レベル90代のジェントルメンでも
油断していると、手痛いしっぺ返しをくらい、
死にいたることもある。
油断は禁物だ。
狩りの後は、ティーパーティー。
紳士たるもの、午後の茶会を欠かすことはできない。
プロンテラの広場で一個20ゼニーのミルクを買う。
狩りの後のミルクは格別である。
夕食は近くのラーメン屋の四川に行き
坦々麺を食べる。
坦々麺はイギリスの伝統的家庭料理であり
紳士の食卓には欠かせない。
こうして休日が終わり、
忙しい一週間が始まる。